国歌に詠まれている
●さざれ石
この石は学名を石灰質角礫岩(かくれきがん)と云う。
石灰石が雨水に溶解して、その石灰分をふくんだ水が
時には、粘着力の強い乳状体となって、地下において
小石を集結して次第に大きくなる。
やがてそれが地上に出て国歌によまれている如く、千
代、八千代、年をへてさざれ石巌となりて苔のむすと
云う景観実に目出度い石である。
この石は、国歌発祥の地と云はれる岐阜県揖斐郡春日
村(いびぐんかすがむら)の山中にあったもので、そ
の集結の過程状態がこの石を一見してよく知ることが
出来る。

上の文章は昭和三十七年文部省の中庭に贈呈された
「さざれ石」の木札に記されたものと同文であり国歌
に詠まれている「さざれ石」については、岐阜県揖斐
川町出身の故小林宗一(号宗閑)氏によって発見解明
されました。
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