●吽形(うんぎょう)像=密迹力士 ●阿形(あぎょう)像=金剛力士
●仁王像
この仁王像二体は、平安時代後期(12世紀後半頃)の作で、世田谷区内に現存する仏
像の中でも最古のものに属し、美術的にも高く評価されています。
向って右を阿形(あぎょう)像=金剛力士、左を吽形(うんぎょう)像=密迹力士と
称し、像高は 270数cm、忿怒形ながら穏やかな表情、筋肉の盛り上がりをあまり強
調しない、なだらかな肉どり、簡素な衣文(えもん=衣装のひだやしわの表現のこと)
など、平安後期の作風を示し、作柄に地方的なくずれを認めず、中央(京都・奈良な
いしその周辺)での製作と考えらています。
戻る